200426 
                 住環境ネット設立シンポジウム
       
  《今、リフォーム住文化が面白い》

         □ 御挨拶    栗又 功雄 住環境ネット 理事長
         □ 基調講演  《リフォームによる100年住宅》 
                 日本文理大学名誉教授 藤井 義統
         □ パネルディスカッション 《今、リフォーム住文化が面白い》
          司会     永井 達也 住環境ネット 理事
          パネリスト  栗又 功雄 住宅リフォーム会社の経営を通して
                   若命 陽子 数多い福祉住環境の設計実績を語る
                 大迫 正光 インスペクターの立場から考える
                 稲井 信輝 住宅設計の大衆化こそが住文化の源
                 藤井 義統 古民家再生の指導的立場からの考察

         ○ 日時  :  2004年2月4日() 13:00〜17:00
         ○ 会場  :  東京国際フォーラム ガラス棟 会議室 G502
            (JR有楽町駅国際フォーラム口、地下鉄有楽町線有楽町駅AB出口徒歩1分)
         ○ 定員  :  120名
         ○ 参加費 :  1,000円

1週間ほど前、ある人からNPO法人住環境ネットを設立したとの情報を聞き、そのHome Pageもあると言うので、早速開いてみると立ち上げた役員の錚錚たるメンバーにびっくりすると同時に、その役員の半数は知っている方でしたので尚更びっくりしました。
ある役員宛に事務局を通して設立のお祝いメッセージを送ったところ、その役員より直接返信メールが届き、住環境ネット設立記念シンポジウムがあることを知らされ、私も関心があったので行ってきました。

設立の趣旨は、住宅に関する専門的知識と経験豊かな熟年のプロの力を結集して、生活者設計者工事関係者を結ぶネットワークを構築し、一企業としての営利活動を超えた立場から、生活者の住まいの夢を実現するお手伝いをしたい・・・と考えている事です。
この支援活動を通じて、新しい時代の住環境のあり方を生活者の目線で共に考え、から近隣環境、そして町並み、更にその行き先は地球環境にまで視野に入れたメッセージを広く社会に発信していく事だそうです。

最近私も常々思う事は、これからの第二の人生を楽しく
有意義な人生を送る事と、自分が会社人間で培ったノウハウを少しでも社会に還元しようと思いに駆り立てられ、自分なりに地域住民の中に飛び込み、生涯学習社会活動を目的とした地域のふれあいの会に参画したところです。
このNPO法人住環境ネットを立ち上げた諸先輩も同じように、ガムシャラに働いた我々の年代は、会社人間のうちは定年後何をするのか・・・・・等まったく考えてはいなかったのではないでしょうか!

このような環境の中で、又新築住宅の伸び悩む中、専門的知識と経験豊かな熟年のプロ集団の諸先輩の方々に、まずは住宅のリフォームのNPO法人住環境ネットの立上げをお祝いすると共に、先ずはおめでとうと言いたいです。
今後益々のご繁栄・ご発展を心から祈念すると共に、私も蔭ながら応援したいと思います。




この写真はNPO法人住環境ネットを設立シンポジウムへ行った時の写真です。

2月4日午後1時から始まると言うので、
会社の仕事を午前中までして、蒲田より有楽町へと
向かいました。
久しぶりに有楽町へ来たのですが、この辺はすっかり
綺麗になってしまい、戸惑ってしまう昨今です。
会場は東京国際フォーラム ガラス棟G502号
という事で足早に建物の中へと向かいました。
建物の中へ入ると
ほんとに広々とした大空間がそこにあり、
巨大な温室をも思わせる建物です。
今日はこの下の会場では、例年学生達の試練の場
となる
就職の説明会(就職博)の真っ只中で、
大勢の学生が集まって真剣な眼差しで聞いていた
情景が印象的でした。
ふと40数年前の自分もそうであったように、感慨が
深くついつい想い出してしまいました。
会場はこの大ホールの中間あたりに
エレベーターがあり、
そこで5階の目的地へと向かいました。
このような施設には滅多に入ることは出来ないので
周囲を見ながらG502号の入り口へ行くと、
もうかなりの受講者が来ており、
入り口の受付付近では混雑するほどの
盛況で、会場は120人の定員殆ど
満席の状態でした。
予定より少々遅れはしまたが、司会者のオリエン
テーションのもと、栗又理事長の挨拶で
住環境ネット設立シンポジウムが始まりました。

基調講演
日本文理大学名誉教授 藤井義統先生の
《リフォームによる100年住宅》
をテーマに講演された。
先生の専門は建築構造学であり、リフォームに
着目した発端は環境問題だったようです。

20〜30年の短いサイクルで家が壊され、
大量の廃棄物が生じる。
地球温暖化物質の二酸化炭素の
排出量削減
世界規模の課題になり、
建築にかかわる学者として時代の
空気を感じたからのようです。



欧米ではリフォームを繰り返して100年は持たせる
日本にはまだリフォーム文化がない。
リフォームはわたしのライフワークである・・・と話
されていました。
講演のなかで非常に良い事を言ってくれました。

住宅を
長持ちさせる秘訣は何か!
その
キーワードは、
  雨漏り防止床下換気を・・・という事でした。

皆さん肝に銘じ我が家を大切に扱い、最低100年
長生きさせてあげて下さい。



パネルディスカッション(1)
講演が終わり、司会者からパネラーの紹介
があり、テーマは
《今、リフォーム住文化が面白い》という
テーマ
ディスカッションが始まりました。
討論の本題に入っていくと、確かに日本の
住宅は30年前後で壊され、長持ちさせる
リフォームの大切さに欠けている事に気づく。

欧米諸国ではリフォームを繰り返しながら
100年以上も持たせる文化がある。

日本には確かに
リフォーム文化がない
環境問題を考えると日本もそろそろ
欧米型リニューアル需要に移行しつつ
ある事は確かである。


パネルディスカッション(2)
自分で自分の家屋に手を入れると自然と
愛着がわく・・・家を壊す事も出来なくなる。

お金を掛けないで手を加えて快適な住まいを
創る
楽しさ・・・・・ここが今回のテーマなの
かもしれません。




今回の住環境ネット設立シンポジウム
時代が必要
としているテーマでもあり、
受講者は満員になるほどの
大盛況でした。












 質問で大規模改修の話でその費用は?・・・と言う話
が出た時、その返答では納得出来ない・・・と言わ
れた方もいました。
今回の基調講演をして頂いた先生曰く、
この集団は営利目的で設立した訳でもない
ので、
兎に角
信用する事です。
訪ねて
聞いてみる事です・・・と言われた。
正にその通りだと思います。

住環境ネットのメンバーを見ますと間違えなく、
生活者(エンドユーザー)
 の立場になって、お手伝いが
出来て、又社会に貢献するようなすばらしい頭脳集団
です。
大先輩の熟年パワーを大いに期待しています。


生活者の皆さんも、我が家のリフォーム(リニュー
アル)
を考え、又、自分の家を
100年持たせるため
には気兼ねなく、訪ねて相談してやって下さい。


※上に
住環境ネットのホームページリンクさせて
ありますので、是非覗いてみてやって下さい。

NPO法人 住環境ネット

すまいをよりよくするために・・・[住環境ネット]