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                                                   2004.11.14 記

11月6日(土)〜8日(月)にかけてエースJTBのツアーで今年の7月に世界遺産に登録された、高野山と信仰の道
 『熊野古道3日間の旅』に行ってきました。
この時期は何処でも紅葉が非常に美しい季節ですが、この紀伊山地の山々は昔から杉と檜の針葉樹の原生林で
覆われていて、殆ど紅葉は見られない。
「紀伊山地の霊場」へと、人々は1200年くらい前から長い長い旅をして高野山熊野三山へ行く信仰の道を通
った事を思うと、この3日間の旅は感慨無量だった。

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朝6時10分ごろ自宅を出て、青葉台駅→電車で
たまプラーザ駅→バスで羽田空港へ向かう。
集合時間8時25分には充分間に合い、フライトは
9時05分なので、羽田へ着いてコーヒーを飲みな
がら軽食を済ませた。
集合場所へ行くと皆待機しており、人数は男女
合わせて27名でした。

チェックインを済またのは良かったが、搭乗して
から何故か前の飛行機が5〜6機つかえており
約40分くらい遅れて離陸した。
離陸して暫くすると、遥かかなたの雲の間より
微かに見えた富士山を撮った。
真ん中当たりにポツンと映っているのが富士山
ですが、見えますか?
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関西国際空港には予定の30分遅れで、
10時50分ころ着陸した。
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早速待機していたバスに乗り、一路高野山へ向か
う。
高野山まで向かう途中は、平野が多く田園風景
がだらだらと続く。
バスの車窓から見ると所々に屋根付き、壁無し
の小屋
が点在している。
何かと思っていると、バスの車掌が言っていたが
5月ごろになると、玉ねぎ置き場になるようだ!
この辺一帯は玉ねぎの産地だそうです。
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13時ごろ高野山へ到着。
近くのドライブインで昼食を済ませ、
14時30分〜17時00分ごろまで
金剛峯寺奥の院めぐりとなった。
この写真は金剛峯寺の入り口付近。
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金剛峯寺

この寺は弘法大師が、金剛峯寺楼閣一切瑜伽
瑜祗教の深意を象徴するものとして命名された
高野山一山総称であったようです。

1593年豊臣秀吉が亡き母の菩提のために建立
更に1863年再建されたのが現在の建物で、
明治2年金剛峯寺と改称されるまで青巌寺
呼ばれていたそうです。
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金剛峰寺の裏側にある庭園
紅葉が綺麗だった。

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蟠龍庭

石庭では我が国最大の庭(2,340平方メートル)
で、雲海の中で雌雄一対の龍が、奥殿を守って
いるように表現されている。

このあと弘法大師の御廟奥の院へ行ったが
写真撮影禁止の為撮影できなかった。

変わっているところは、お墓の花立に高野槙
枝を切って一対入れてある。
何故かと言うと、次回にお参りするまで枯れない
からだそうだ。
高野槙一般には造園屋の世界で高価な庭木
として知られている樹木です。
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宿坊「福智院」
の夕食
静寂の中にも温かみのある宿坊で、精進料理
食べた。
ここは料理を運んだり、布団を敷いたりする
のは、ここにいるお寺の坊さん達で、
何故か女性に好まれるそうです。
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翌朝、朝早く起き散歩に出かけたが、泊まった
高野山最大の宿坊である福智院の入り口前で
撮った。
5,000坪の敷地に70部屋を持っている。
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徳川家霊台
寛永20年(1643)三代将軍家光によって建立
された。
一重宝形造りの同じ建物が左右に並んでいる。
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高野山「女人堂」
1千年余りの間、女人禁制であった7つの入り口
にそれぞれ建ってあった女人堂の中で、高野山
北西にある不動口に唯一残っている
建造物(左側にある建物)です。

七ヵ所の女人堂を巡りながら高野山を外から
参拝するために使われた8.5kmの山道が
女人道である。 これから先は入れなかった。
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金剛峯寺

朝の金剛峯寺門の前で・・・・・
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金剛峯寺

朝早く散歩がつら散歩して見ると、境内に殆ど
人の気配はなく、門の中へ入るとカメラマンが
一人居ただけだった。
天気のいい気持ちの良い朝だった。
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ドライブイン道の駅なかへち前
ここより熊野古道の散策を開始する。
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ガイドに案内され熊野古道へ入る。
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これから箸折峠牛馬童子へと向かう。
このあたりは何の変哲もない一般の山道と
変わらなかった。
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パンフレットに良く出てくる牛馬二頭の背にまた
がった僧服姿の石像牛馬童子は、何処にある
のか分からないほど小さかった。
高さ50cmほどの石造であるが、その可愛い姿が
多くの人々に親しまれ、
熊野古道のシンボル
ようになっている。
写真左下部。
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箸折峠
から近露への下りは見晴らしが良く、
近露の里が一望に見渡せ、真ん中の赤い橋
を渡ったところが近露王子です。
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近露王子跡
の石碑。
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近露王子跡
出てバスに乗り、わたらせ温泉
のある所で昼食。
再びバスに乗り、熊野本宮大社へと向かう。
車窓から黒い大鳥居が見えてきた。
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熊野本宮大社参道
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熊野本宮大社

熊野三山の中心で、全国3000以上にある
熊野神社の総本山
もともと熊野川の中洲にあったが、明治22年の
洪水で社殿を現在の地に遷した。
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熊野本宮大社山門
山門を潜ると熊野本宮大社が見える。
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熊野本宮大社社殿
ガイドさんから山門を潜り本殿へ入ると
写真撮影禁止と言われていたので、山門の
外塀より手を上げて撮影した。
返ってリアルに撮れたような気がする。

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熊野古道散策や熊野本宮大社めぐりも終わり、
二日目の宿泊地、川湯温泉「冨士屋」へ泊
まる。
ここは11月から12月は熊野川の支流、大塔川
から湧き出る川湯温泉は川原を掘るだけで、
そこが露天風呂になる仙人風呂がある。

今回残念だが、台風23号のお陰で準備が遅れ
入浴する事が出来なかった。
翌日朝、旅館の3階より撮った写真だが、ここが
仙人風呂となるところ・・・・。

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熊野川本流
3日目熊野那智大社へ向かう途中、熊野川
本流に沿ってバスは走る。
山の谷あいに沿って流れる熊野川の水の色
の綺麗さがなんとも言えない。
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大門坂

ここから熊野古道を再度散策する。
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夫婦杉
樹齢800年の夫婦杉の間を通り、石畳の道が
続くかっての熊野参道を歩く。
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多富気王子跡
熊野九十九王子の最後の王子社である。
ここから那智の大滝が拝めるところです。
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石畳の両側は全て杉林で覆われている。
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熊野古道、大門坂
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石畳の熊野古道
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熊野那智大社入り口
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熊野那智大社
へ行く473段の石段の途中で
スナップ写真を撮ってもらう。

来年も富士山を目指す
青葉の百姓にしてみればこのくらいの階段では
物足りなかった。
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熊野那智大社の階段最上部、鳥居が見える。
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熊野那智大社
熊野速玉大社熊野本宮大社とともに
熊野三山と呼ばれ、古来より多くの
参拝者が訪れている。
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樟の木の大木

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青岸渡寺
那智山
は熊野三山の一つ。熊野信仰の
霊場として長い歴史がある。もともと那智の
滝を中心にした神仏習合の一大修験道場
だったが、明治初期に青岸渡寺と那智大社
に分離した。
今も寺と神社は隣接していて、
双方を参拝する人が多い。
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那智の滝と三重塔
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熊野那智大社
熊野那智大社より下山ルートの階段
を降りると下に山門が見える。

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山口光峯堂
特産の那智黒石を使った硯の専門店
店主自ら手造りで研ぎ上げた硯は、力を入れ
なくても滑らかに墨がすれる逸品だ。
店の話によるとピンからキリで、良いものは
墨がすれる感じが滑らかで、マグロで言ったら
トロ赤みの違いがあるようで、実際すって見る
とその感じがしない訳でもない。

話を聞いている内にとうとうその硯を買ってしま
ったが小さくても、値段は16,500円もした。
あとでわかったがここの店主は2003年度日本
文化デザイン大賞
を受賞した方でした。
山口光峯堂前でここの店主に撮ってもらった。
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那智の大滝(1)
那智の大滝をバックに撮ってもらう。
水かさも多くさすが雄大だ!
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那智の大滝(2)
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「橋杭岩」

串本にある奇岩で
弘法大師天の邪気が橋架け競争をして
未完に終わったという伝説があるそうだ。
とにかくすごい岩がゴロゴロ集まっている。
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山の上串本ロイヤルホテルで昼食となり、ホテルの前庭へ出て 「橋杭岩」を撮る。
すばらしい眺めです。

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三段壁(1)
千畳敷の南海岸にそそり立つ高さ50mの断崖。
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三段壁(2)
ここも絵になるようなすばらしい眺めだ!
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三段壁(3)洞窟の中
平安時代に力を誇った熊野水軍の隠し洞窟だったと伝えられる白浜の古跡。
地上から地下36mの洞窟へは高速エレベーターで約14秒もかかる。
弁才天が祀られている神秘的な洞窟の
世界を体験できる。
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千畳敷
千畳敷は、その名のとおり広い岩畳を思わせる
大岩盤を歩く。
タイミングよく夕日が非常に綺麗だった。




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円月島
高野山と信仰の道 「熊野古道3日間の旅」
そろそろ終わりになる頃、バスの車窓より
白浜のシンボルとして親しまれている
「円月島」が見えてきた。
日の沈む夕景の美しさは格別で、
夏は6時30分頃、冬は4時30分頃だそうだ。
バスでなかったらその夕日を円月形の海蝕洞
の中へ入れて撮影出来たかもしれない。

編集にあたって
今回の旅は新たに登録された「世界遺産を
訪ねる3日間の旅」
は、別の意味では1千2百年
の歴史をたどる旅でもあったが、あっという間に
終わってしまったような気がする。

期待していた熊野古道散策は観光ルート用に
出来ていてほんの少ししか散策出来なかった
事が物足りなかった。
欲を言えばこの信仰の道熊野古道を再び
ゆっくり時間をかけて歩きたいと思う。

2004.11.14記





あっ!忘れていました!!。

高野山金剛峯寺の本堂の中で高僧の話され
たお説教を入れておきます。

人生、
五つのないを出来るだけ守って下さい。
     一つ:怒らない!
     二つ:威張らない!
     三つ:飽きない!
     四つ:腐らない!
     五つ:負けない(自分の心に)!
                 ・・・との事でした。




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